抗菌硝子ってなに?どういう仕組みなの?どれくらい効果があるの?

抗菌硝子とは

それらの金属酸化物をガラス溶融時に混ぜ込むと、抗菌硝子が出来上がります。
その特徴は緩やかに金属イオンが溶け出し、効果が長く続くことです。
この硝子を樹脂に混ぜ込むことで、抗菌仕様のまな板、ボウル等を造ることが出来ます。
近年はより衛生志向が高まったことによって、キッチン周りだけでなく、便座、バスタブ
電車の吊り輪、手すりなど人が接触するもの、更にはカビ対策の効果も兼ねてエアコン
冷蔵庫等の家電製品の樹脂部材にも使われております。

金属の殺菌作用

金属には殺菌効果があります、それは「微量作用」と呼ばれ古くから知られてきました。
花瓶に10円硬貨を入れる話を聞いたことはありませんか?水が痛まず、花が長持ちするそうです。
殺菌効果では銅が古くから有名ですが、銀、亜鉛なども同様の効果が有ります。

抗菌の効果は

参考までに、用語の定義を書きます。

抗菌 細菌の増殖を抑制すること。
殺菌 細菌を死滅させること。
除菌 細菌を取り除くこと。

※医療分野では完全に死滅させるとの意味で、「滅菌」を使用します。

細菌による悪影響は、細菌が大量に増殖したケースに起きます。
抗菌加工製品はその増殖を抑えることができ、製品表面を衛生的に保つことができます。
細菌を死滅させるものではなく自然界に影響を及ぼすことはありません。

皮膚上の常在菌に対する作用もほとんど有りません。